この初恋に、ピリオドを

まともに話をしていないため、結婚式場も指輪も何一つ決まっていない。だが、嘘を降谷管理官に言うわけにもいかず、正直に『何も決まっていません』と送る。すぐに返信が返ってくる。

『やはり、心春が協力的ではないんだな。このままでは結婚が進まない。協力しよう』

そのメールが送られてきた数日後、その日は総司は非番だった。朝から家にいるため、心春はドアの向こうから出て来ていない。

「心春さん、おはようございます」

ドアをノックしてみても、部屋の中からは何も返ってこない。総司がため息を吐いたその時、玄関のベルが鳴り響く。

「はい」

ドアを開けると、そこにいたのは降谷管理官とその妻ーーー心春の両親だった。二人は総司の顔を見た刹那、勢いよく頭を下げる。

「総司くん、申し訳ない!うちの娘が君とまともに話をせずに引きこもっているなんて!」

「本当にごめんなさい!今日すぐに結婚指輪と結婚式場を決めましょう!」