この初恋に、ピリオドを

総司はギュッと胸が苦しくなるのを感じながら、チラリと心春の部屋のドアを見つめる。そのドアは固く閉ざされ、開く気配はない。

「また一人分……」

同棲をしているというのに、心春と顔を合わせることはほとんどない。料理を作ってくれたり、掃除や洗濯をしてくれる。だが、心春は総司がいる間は部屋からほとんど出てくることはない。総司の朝食は、総司が眠っている間に作っているようだ。

心春と顔を合わせることがほとんどないため、同棲生活は総司が想像していたものとは全くかけ離れたものになっていた。

一緒に出かけたことはない、一緒に食事を取ったこともない、話をまともにしたことすらない状況だった。

「……そんなに、僕との結婚が嫌なのかな……」

すっかり冷めてしまったご飯に味噌汁や焼き魚、そして卵焼きを見つめながら総司は呟く。その時、総司のスマホが振動する。スマホを見てみると、降谷管理官からメールが来ていた。

『もう結婚式場は決まったのか?結婚指輪は買ったのか?心春に聞いたんだが、返信が返ってこないんだ。教えてほしい』