この初恋に、ピリオドを

母が心配そうに言った言葉をすぐに父が否定する。刑事ドラマが大好きな父は、警察官の上の立場にいる人と繋がりを持てて嬉しいのだろう。

「大丈夫だよ、母さん。ゆっくり距離を縮めていくから。僕は心春さんと結婚したいんだ」

総司は母に笑いかけ、駐車場へ車を取りに向かった。その間も胸はずっと通常よりも早く脈打っていた。いつか、心春があの日のように笑ってくれることを想像して。自分のことを好きになってくれる日を信じて。



家についてすぐ、総司は心春と結婚をしたいという意思を降谷管理官に伝えた。降谷管理官は大喜びし、「君の家で同棲させてもらえないだろうか?」と頼まれる。もちろん返事はイエスだ。

「一緒に暮らしていけば、きっと距離も縮まるよね」

もしかしたら、幼い頃に会ったことがあると思い出してくれるかもしれない。そう期待に胸を膨らませ、総司はカレンダーの心春が家にやって来る日に大きな丸印を描いた。