目まぐるしく忙しいけれど、南斗くんの完璧な要領のおかげで準備はスムーズに進んでいた。
実行委員の人たちと協力しながら、少しずつ装飾も始まってきて。
どんどん華やかになっていく学園に、楽しみが溢れる。
「お願いしてしまってすみませんでした。何か変わったことはありましたか?」
「今のところ大丈夫です。2年生は慣れたものですね!」
「ははっ。1年生は綺星と杏珠ですから問題ないでしょうし、3年生は言うことなしですからね。天馬がSNSをフォローしてと言われ続けて疲れたと嘆いていました」
「あ、あらら…」
(あれ…、資料忘れたかも)