――…本題に、入ったと思った。



「…綺星くん、体調はいかがですか…?」

「3日前の朝にいきなり熱出して、病院でお薬もらったから良くなってはいたんだけど。今日の昼からまた上がってきちゃって」



3日前の朝。

…スターストーンハンティングの次の日だ。



「あ、あの!熱を出したのはわたしのせいです、綺星くんが上着をずっと着せてくれてたので、冷えてしまったのかと…っ。申し訳ございませんでした…!」



今日のお昼から熱がまた上がってきたということは、…今も苦しんでいるのだろう。

彼の優しさに、甘えてしまったばっかりに…っ。



「佑美から聞いていたけど、綺星いいところあるじゃない?我が息子ながらよくやったと思ったんだけど」

「っ…え…?」

「謝らないで。かっこつけたいのよあの子、昔から。その気持ちを汲んでくれるとうれしいわ」



綺星くんのお母さまが、穏やかに微笑む。

綺星くんのことはもちろん、わたしのことも想ってくれる優しさに、胸がいっぱいになったのだった。