「わ…!ごめんなさい!」
「い、いえ!こちらこそ…!」
わたしはしりもちをついてしまったけれど、相手の人は大丈夫だったらしい。
上履きの色からして3年生だ。申し訳ないことをしてしまった……。
「……え、」
「あの…、大丈夫?」
スターストーンハンティングの日。無事に小道に戻れたわたしと綺星くん。
その時、原山先生に対して松木先生が確かに言っていた。
――…“神村葉月と間宮佑美。神村のお兄さんですよ、原山先生”
――…“神村も、園枝も。あのふたりを目指して1年間きらめいていくんだぞ!”
サラツヤのボブヘアと、ぱっちりした目。コーラルピンクの唇。
…知ってる。
「ま…みや、ゆうみ…さん?」
あの日、綺星くんのお兄さんである、葉月先輩とともに。
「っ、私のこと知ってるの!?うれしい!」
間宮佑美さん。
――…スターストーンハンティングでわたしと綺星くんを助けてくれたのは、彼と彼女だった。
昨年度のトゥインクルエースである、ふたりだったのだ…っ。