――…結局わたしたちは、スターストーンハンティングを史上最速でゴールすることはできなかった。
そして、わたしと綺星くんを陥れた先輩2人も、一週間の停学処分が下された。
事態を重く見た中での学園側の処分。
あの翌日に再度謝罪に来られ、もう大丈夫ですよと言うほかなかった。
「紅茶、淹れましょうか」
「いいんですか…!?」
「はい。アイスティーにしますから、お待ちくださいね」
あれから
綺星くんのお兄さんである葉月先輩には会っていないし見かけてもいない。
彼がこの処分をどう思ったのかも、推測することしか許されなかった。