「あっつー…」



スターストーンハンティングが終わって、数日経った昼休み。

本格的に夏の暑さが顔を出し始めている。


教室はエアコンが効いているから快適なのだけれど、なんとなくここ…トゥインクルルームに来てしまうのだった。



「菜咲さん、いらしてたんですね」

「あ、南斗くん!なんとなく、もう習慣になってしまって」

「ははっ。その気持ち分かります」



――…綺星くんが学校を休んでいる。



沙雪先生の代わりに担任になった三門先生に詳細を聞くと、体調を崩したらしい。

わたしが寒くないように上着を着せてくれたから、冷え込んだのではないかと心配だった。


メッセージを送ってみたけど、“大丈夫!”と一言返って来ただけで。

感情の見えない文面は、やけに平坦に見えてしまうのだった。