「クラス委員だった時…?」
「はい。でももしそうだったら、わたしは幸星学園に来ていないし、4人には絶対に出会えなかった。だから、全部意味があるんだと信じています」
トゥインクルメンバーに選ばれた時、中学生の時に綺星くんや学園長先生に出会いたかったと思った。
でもそれは所詮、空想で。
中学で受けた心の傷。傷を負いながらも選んだ道。
一歩踏み出したから、彼らに出会えた。
「言うの二回目ですけど、幸星学園に来てよかった。綺星くんに出会えて良かったです!」
どうか彼の心の中に、わたしを救ってくれた感謝が届きますようにと、思わずにはいられなかった。
「菜咲…、」
下を向いていた綺星くんと、ゆっくり目が合う。
「俺――…」
「おーい!神村と園枝はいるかー!?」