目は口ほどに物を言うと言いますが 〜筒抜け騎士様は今日も元気に業務(ストーカー)に励みます〜


 「アメリア様、こんにちは」
 「……こんにちは」
 「まさかこんなところで会えるなんて。どんなアメリア様もお綺麗ですが、今日は一層素敵で驚きました」
 「ありがとうございます……」


 真っ向から褒められて、もごもごと言葉に詰まってしまう。
 
 そんな姿でさえも目に焼き付けようとしているのか、まっすぐに視線を送ってくるルーカス。

 彼のことを寡黙だと言ったのは誰だろう。
 
 前よりも遠慮がなくなっているような気がするのは、果たして気のせいなのか……。
 

 「新しいドレスを着た姿を一番に見られて光栄に思います」
 「そんな大層なものじゃありません」
 「貴女の貴重な初めて……ゴホン、いえ、とにかく貴女に一目でも会えてよかったです。では、私はこの辺で」


 何を考えたのか、頬を少し染めたルーカス。
 
 アメリアが首を傾げている間に、彼はそのまま仕立て屋に一言声をかけると、足早に店を出ていってしまった。


 「アメリア様、どうぞこちらに」
 「……」
 「アメリア様?」
 「あ、はい」


 その後ろ姿をぽーっと見つめていたアメリアは、仕立て屋に声をかけられて慌てて返事をするのであった。