ホッと息を吐くアメリアに、じいっと突き刺さる視線。
そんなに見られたらさすがに無視するわけにもいかなくて、アメリアがデスクの方を向くと、真顔でこちらを見つめるルーカスの姿があった。
(なんで、彼がここに……)
ぶわっと熱くなる頬。恥ずかしい。
まだ手直しが済んでいないとはいえ、初めて見せる相手がルーカスになるとは思ってもいなくてドキドキが止まらない。
(似合わないって思われてたらどうしよう……)
不安がぐるぐると巡る頭の中で、新たに疑問が湧いてくる。
(そもそも挨拶をするべきかしら。
彼も目的があってここに来たのだから、見て見ぬふりをするのが良いかしら。
でも、しっかり見られているのだから、無視する方が失礼よね。)
こういう時、どんな行動をとるのが正解かわからなくて固まってしまうアメリアを他所に、ルーカスは仕立て屋に断りを入れるとアメリアの前までやってきた。
