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アメリアは朝からうきうきしていた。
二ヶ月程前に頼んだ新しいドレスが、やっと完成したと連絡があったのだ。
噂のせいもあってパーティーに呼ばれることは滅多にないけれど、ドレスで着飾った姿を見るとなんだか違う自分になれた気がするから。
着る機会なんてエマとのお出かけかお茶会ぐらいだけどいつも大袈裟なまでに褒めてくれるから、アメリアもそこは素直に受け取るようにしていた。
「アマンダ、早く行くわよ」
「はい」
わざわざアメリアが行かなくとも、アマンダや他の使用人が受け取りに行けばいいのかもしれない。
でもアメリアは、真っ先にその目で新しいドレスの出来を確かめたかった。
いつもより早く目が覚めたアメリアは、アマンダを急かしながら馬車に乗り込んだ。
