「何で俺の考えてることがわかるんだ!」 「近寄るな、このバケモノ!」 それは、そう遠くない過去の記憶。 目の前には、恐怖に怯えて震える男の子。 信じられない、そう言いたげな彼の執事。 ジュースを頭から被せられ、びしょびしょになってしまったドレス。 慌てふためいている周囲のメイドたち。 アメリアは、自分が何を言われたのか理解するまで固まることしかできなかった。 ――バケモノ。 たった四文字のその言葉は、アメリアを殻に閉じこめるには十分すぎるものだった。