ガラッとドアが開く音が聞こえた。
体がビクッとなって思わず振り返ると琴ちゃん先生があれ?という顔で入ってきた。
「柳澤さん、どうしたの?ごめんね、今職員室行ってて」
「あ、あの…っ、なんか頭痛くて」
本当にそうだったんだけど、胡散臭い言い方をしてしまった。
「それは辛いね、どれぐらい痛むの?熱は?」
「熱はー…ないと思う」
「念のため測ってみて」
そう言って体温計を渡された。
小鳩が寝てる前で測るのはなんだか恥ずかしくて、いつもの机の方移動した。
脇に挟んで熱を測るタイプの体温計はいくら私でも人前ではできないもん。
「小鳩くんも調子はどう?」
「………。」
「まだ頭痛い?」
「…さっきよりはいいです」
小鳩のか細い声が聞こえる。
私と話してる時とは全然違う。
それは今頭が痛いから?弱ってるから?
それとも…
「…もう大丈夫です」
ギシッという音にカーテンの向こう側で小鳩が起き上がったのがわかった。
まっさらなカーテン越しに2人の影が揺れている。
「本当に?もういいっ」
パシッと乾いた音が響いた。
小鳩が琴ちゃん先生の手を振り払った音。
手を伸ばした琴ちゃん先生の手を勢いよく弾いた音。
「…大丈夫なんで」
カーテンの影でしかわからない2人のやりとりをただじっと見ていることしかできなくて。
「でもっ」
「大丈夫!」
「…っ」
「だから、もうほっとけよ!」
いっつも他人に無関心で、淡々として大声で叫んでるとこなんて見たことなくて、1ミリたりとも姿勢を崩さない。
それが小鳩…
だと思ってた。
シャッと開いたカーテンから出てきた小鳩は一瞬私の方を見たけど、何も言わず早足で保健室から出て行った。
嫌悪感丸出しの、感情をむき出しにした、そんな小鳩は初めてだった。
少しだけ怖かった。
体がビクッとなって思わず振り返ると琴ちゃん先生があれ?という顔で入ってきた。
「柳澤さん、どうしたの?ごめんね、今職員室行ってて」
「あ、あの…っ、なんか頭痛くて」
本当にそうだったんだけど、胡散臭い言い方をしてしまった。
「それは辛いね、どれぐらい痛むの?熱は?」
「熱はー…ないと思う」
「念のため測ってみて」
そう言って体温計を渡された。
小鳩が寝てる前で測るのはなんだか恥ずかしくて、いつもの机の方移動した。
脇に挟んで熱を測るタイプの体温計はいくら私でも人前ではできないもん。
「小鳩くんも調子はどう?」
「………。」
「まだ頭痛い?」
「…さっきよりはいいです」
小鳩のか細い声が聞こえる。
私と話してる時とは全然違う。
それは今頭が痛いから?弱ってるから?
それとも…
「…もう大丈夫です」
ギシッという音にカーテンの向こう側で小鳩が起き上がったのがわかった。
まっさらなカーテン越しに2人の影が揺れている。
「本当に?もういいっ」
パシッと乾いた音が響いた。
小鳩が琴ちゃん先生の手を振り払った音。
手を伸ばした琴ちゃん先生の手を勢いよく弾いた音。
「…大丈夫なんで」
カーテンの影でしかわからない2人のやりとりをただじっと見ていることしかできなくて。
「でもっ」
「大丈夫!」
「…っ」
「だから、もうほっとけよ!」
いっつも他人に無関心で、淡々として大声で叫んでるとこなんて見たことなくて、1ミリたりとも姿勢を崩さない。
それが小鳩…
だと思ってた。
シャッと開いたカーテンから出てきた小鳩は一瞬私の方を見たけど、何も言わず早足で保健室から出て行った。
嫌悪感丸出しの、感情をむき出しにした、そんな小鳩は初めてだった。
少しだけ怖かった。



