先輩、お久しぶりです


 土曜日。お昼過ぎに聡太と待ち合わせをした。


「千春! 久しぶり!」

「聡太! 元気だった?」


 昔よく待ち合わせをした、バイト先近くの最寄駅で落ち合った。


 聡太は相変わらず茶髪の天然パーマで、エクボの似合う爽やかな青年のままだ。


「千春は変わらないなぁ、綺麗なままだよ。むしろ前より綺麗になったんじゃない?」

「はは、聡太も相変わらずそういうこと言うの上手だね。聡太こそ全然変わってないよ」


 こうやって相手を褒めて持ち上げて、人を嫌な気持ちにさせないのが聡太のいいところ。
 これで何度救われたか。


「とりあえずお店入ろっか。俺お腹ぺこぺこなんだ」

「じゃあ懐かしのグリルバーガーでも行く?」

「おー、いいね!」


 聡太とバイト終わりによく行ったグリルバーガー屋さん。


 ホテルのブライダル接客サービスでバイトをしていた私たちは、披露宴などでお料理や飲み物を運んだり、テーブルセッティングなどをしていた。


 美味しそうな料理を見ては食べたい衝動に駆られたが、バイト終わりは体力が消耗していて、かしこまった物よりジャンキーな物が食べたいと、聡太と二人でよくバーガーを食べにきていた。


 あの頃は若くて体力も使ってたからペロリと食べれたけど、今は半分くらいが丁度いいかもしれない。