誰よりも強い私が恋愛を知る話。

「ってなわけで、OK?」

「OKなわけあるか!」

さっくんの問いかけに食い気味で否定するお兄。

まあ、言いたいことは、わかる。

どうやらさっきの族の人たちが怒って押しかけてきたらしい。

なんでそんなに何回も挑めるのかなほんとに。

もう何回か負けてるんだから一旦作戦でも経ち直して半年後くらいにこれば良いものを。

「お前ら、なんでそこまでボコボコにしたんだ」

「だってこっちゃんがナンパされてたよ?逆に康介くんは助けなくていいの?」

「いや、それは困るけど、。」

「限度があるんじゃないの?」

「そう!それ!さすが晴翔」

さっくんの話し方からして、相手はだいぶ怒っているらしい。

「人違いじゃないかって試しに言ってみたんだけど、『人違いなわけねぇ!この目で見た3人はガッツリ覚えてるんだよ!』って言われちゃって、、。」

3人、、。3人?!

ってことは、多分あいつも入ってる。

やばい。後らから覗いてたから仲間だと思われたのか。

これはやばい。

何も関係ないあいつに被害が飛んでしまう。

もしかしたらもう既に捕まってるんじゃ、。

あいつのことだからうまく逃げられる気もするが、、。

でもきっと、これまでこういうことには巻き込まれずに生きてきている気がする。

ていうか、大体の人はこんなことには巻き込まれない。

私が普通じゃないから、あいつに迷惑をかけたんだ。

もし本当にもう捕まっていたとしたら、それはあいつを犯罪に巻き込ませているのとほぼ同じ。

犯罪行為は私は行っていなくても、向こうの族の治安はあまりよろしくない。

薬物の被害などなら、ありえる。

どうしたらいいんだ。

どうしたら被害を最小限に抑えられるんだ。

やっぱり今すぐあいつのところへ行くべきか?

いや、でも、。

また目の前で人を殴ったりなんかしたら、、。

今度こそバレて引かれる。

それだけは、できればさけたい、、。

「こっちゃん!!」

「え?!あ、はい!」

「もう!ずっと呼んでるのに今日のこっちゃんずっと上の空だよ?あの男の子、知り合いなんでしょ?」

あの男の子、。

多分あいつのことだ。

やっぱりバレるよな〜

「うん。あいつは、うちの学校の先輩だ。変なやつだけど、。」

「へぇ、先輩。ただの先輩??」

「ただの先輩。うん。」

「ほんとに?他の人と一緒?」

他の人と、一緒、、?

「まともな先輩付き合いとかしたことねぇからわかんねぇ、けど、普通だよ。」

「じゃあ、琴葉ちゃんの普通ってどんな感じ?」

「どうって、、。」

確かに、、どういう感じなんだろう。

「僕は、こっちゃんは恋してるんじゃないかって本気で思ってるよ。」

「恋、、」

恋、なのかは、自分ではよくわからない。

でも、他の人とは違う、特別な何かがある気がする。

「琴葉ちゃん、恋っていうのはね、その人のことをずっと考えたり、その人のためならちょっと頑張れちゃったり、するんだよ。今の琴葉ちゃんは、その先輩に恋してるんだと思うな。」

真っ直ぐ目を見つめて、晴翔くんは教えてくれた。

「それって、ほんとに、?それが、恋なの??」

もし本当なら、きっと私は_____


きっとこれは、、恋だ。