誰よりも強い私が恋愛を知る話。

「やっほ〜迎えに来ちゃった」

「な、なんで?」

「今日は学校サボっちゃって暇だったんだよね〜 だから、暇つぶし」

「そっか。でも、学校は行った方がいいよ?」

「はーい!じゃあ、行こっか」

「うん」

よくよく考えたら、さっくんと2人で歩くとか、初めてかも。

私たち2人だとか弱そうに見えるとか言って、お兄が心配して2人で歩くこと無かったんだよね。

私たち、お兄より強いのに、変な話だよね全く。



「あれ、可愛いねお姉さん」

「今から俺らと遊ぶ?」

「え、、」

「戸惑っちゃってる?可愛いー」

こういうこと考えてる時、ほんとにナンパとかされるんだ。

ナンパなんて、フィクションだと思ってた。

こういう時って、どうしたら、、

「あの、一応僕もいるんですけど。」

「あれ?君男の子だったの?可愛いから女の子かと思った」

あ、それ、言っちゃいけないやつ、かも。

「あ?お前今なんて言った?もっかい言ってみろ」

「あれ、急に怖い声出しちゃって〜可愛いよ♡ボクちゃん♡ グヘッ」

「え、おい!大丈夫か?このヤロ、!」

さすがさっくん。

4人のいかにもチャラそうなバスケ部幽霊部員って感じの男の人たちを一瞬で倒しちゃった。

「あ、やりすぎた」

「そうだね〜処理がめんどくさい」

明らかに4人とも気を失ってる感じ。

でも男4人を道路に放置しとく訳にはいかないし、。

「もうちょっとビビっていなくなるくらいにしないとだね」

「完全に煽りに負けたもんね、これ」

どうしよう。

そのまま放置すると、私たち黒鷲の関係ない人は巻き込まないスタイルが崩れてしまう。

警察とかはお世話になると族の存続に関わるからもちろんだめなんだけど、全く関係のない一般の人がこんなの見たら驚いて失神するよね。

それは避けたいな〜

『あ!え、おい!え?』

たまたま通りかかった人が慌てたように3度見4度見してきた。

「この人達の知り合いかな」

「そうっぽいね。じゃあ、この人達お願いしちゃおっか」

慌てた様子でバタバタとやってきた1人の男の人。

どこかで見覚えが、、。

「あ、この前の族の」

「やっぱりそうだよね」

多分この走ってきてる人は、この前殺ったばかりのところの総長。

この族、別に力は強くないんだけど粘りが強いんだよね。

収束までの時間がかかって困るんだよな〜

「おい、俺のヤツになにをした」

明らか怒ったトーンで話しかけてくる。

さっきのあの焦った様子を見た後に来られても怖くないっての。

「お前、どこかで見覚えが、、」

やばい。

私は普段族関係のことをしている時は、基本時に強めのメイクとウィッグをつけていた。

身バレして高校を退学にならないように、せめてもの配慮だ。

あとは、親にバレないように。

「こっちゃんは下がってて」

さっくんはサラッと私を後ろへ追いやってくれる。

このままあの総長と戦うみたいだ。

「あらあらこの前の坊ちゃんか」

「うるせぇ、坊ちゃん言うんじゃねぇよ」

「ごめんね〜坊ちゃん。でも、君の攻略法、知っちゃったんだよね〜」

そう言って向こうの総長はさっくんを煽る。

まずい。

これは完全にさっくんの負けパターンだ。

相手はさっくんと対戦経験があり、ましてや煽られている。

これは完全にほかの族に聞いたんだろうな。

「あ?攻略法?雑魚なお前に使えんのか?」

その煽りに乗ると100%負けるのに、、。