誰よりも強い私が恋愛を知る話。

「琴葉、今日は一緒に帰ろう」

「お前、やっぱり私のことからかってんだろ」

「なんだ?どうしたんだ急に」

「なんだじゃねぇよ!私の反応が面白くて実は心の中で笑ってたんだろ!」

「何で勘違いさせてしまったのか分からないけど、誤解だ。俺は思ったことしか言ってない。」

「そんなわけねぇだろ。そんなに顔が整っているお前が、私なんかと付き合いたいわけがねぇ!」

「なるほど『顔が整ってる』か、」

し、しまった!

これは口が裂けても言いたくなかった!

気があると思われてしまう。

「顔が整ってるから嘘だと思ったわけだ。」

なにか思っていた反応とは少しちがう。

ニタニタしながら煽ってくると思った。

でもなんか、、怒ってる?

「じゃあ顔が整っていなかったら、信じるのか?」

「そうじゃ、ねえけど」

これは本気で怒っているのかもしれない。

喧嘩慣れしている私でさえ、後ずさってしまう程の恐怖。

「悪いが、やっぱり1人で帰ることにする。」

「え?!ちょ、おい、!」

ほんとに怒っていたんだと思う。

目には光がなくて、かえって冷静なあの感じ。

お母さんとか、族の人とは違う人の怒り方。

でもあの怒り方をする時は、だいたい本気で怒っている。

こういうときは、1回喧嘩について分析しよう。

いつも族の時にやるのと同じように、。

1人で冷静に喧嘩の分析をしていたつもりだったが、いつの間にか私は外へ駆け出していた。