次の日。 私は真っ赤に腫らした目を誤魔化すように濃いめのメイクで学校へ行った。 「葉月、おはよ」 教室に向かう廊下で話しかけてきたのは梶くん。 「あ…おはよ」 「あれ、顔色悪いけど大丈夫?」 「あー、ね。梶くんの作戦、全然ダメだったよ…」 「え、もう鳴宮に言ったの?」 「うん。だけど、”おめでとう”だって。私全然意識してもらえてなかったんだなーって」