キミの言葉で、人生に光が灯りました。


「おーい、陽介ー!」



修了式が終わり、校門を出ようとすると、圭一が片手を上げながら背中を追いかけてきてたことに気がついた。



「何、圭一?」



「あのさー、陽介って夏休み予定なんかある?」



「ないけど、お前こそそんな暇じゃねぇだろ? いとこの面倒見るの、頼まれてんじゃねーのかよ?」



「それがなんだけどー、一緒に面倒見てくんね? 一緒に面倒見るやつが1人増えるだけでも、だいぶ負担減るんだよ」



「……まぁいいけど、どっか連れてったりすんの?」



「別に? 連れてくっていっても、たまーにショッピングモールのキッズスペースで遊んでるところを見守ったり、その他でいえば、部屋で菓子食わせたり、ごっこ遊びに付き合う程度。なぁいいだろ?」



「まぁ、いいよ。でも、いとこって幼稚園とか保育園行ってるくらいの子なんだろ? そんなちっさいガキ相手に、高校生の男2人で大丈夫かよ?」



大人の男を怖がる小さいガキもいる。
幼稚園や保育園の先生は圧倒的に女性が多い世の中、俺ら2人が面倒見て、ガキが安心できるかというのが心配なところだ。



「今の時代、父親が育児に積極的になってきてるし、いいよ。しかも体力使うし、部活とはまた違う鍛え方ができるぜ?」



別に、父親になる練習なんていらないけれど、親友を助けるということで、俺も圭一のいとこの面倒を翌日見ることにした。