カフェに行く途中に雑貨屋さんがあったので、そこで金木犀の入浴剤とかを見ることに。
香水のテスターで、甘くやわらかな金木犀の香りを楽しんでみたり。
他にもコップとか、色々な雑貨をゆっくりと見てまわった。
そして、雑貨屋さんを出る前に拓斗が『俺が買ってやるよ』と、金木犀の香りのするハンドクリームを買ってくれた。
「拓斗、ありがとう。大切に使うね」
「おう」
それからお店をいくつか巡って。
ゲームセンターで拓斗と仲良くプリクラを撮って。
ようやくカフェに到着。
白を基調とした外観がおしゃれだ。
店員さんに案内された席に向かい合わせで座り、わたしはモンブラン、拓斗はさつまいものケーキを注文。
「いただきまーす」
しばらくして運ばれてきたモンブランをさっそく一口食べてみると、濃厚な栗の甘さが口いっぱいに広がった。
「んーっ、美味しい。幸せ」
フォークが止まらない美味しさだ。
わたしのモンブランが残り半分になる頃。
ふと拓斗のほうに目をやると、ケーキが運ばれてきたときのままお皿にのっていることに気がついた。
「あれ? 拓斗、食べないの?」



