-そしてバスの中… 「出発しますよ~」 そう言って、バスが動き出した。 「あ~…ねみぃ。」 森田が言った。 「…夕衣、着いたら起こして」 そう言って、森田は帽子を深くかぶって、寝ようとした。 「うん。おやすみ~」 あたしも寝ようかな…とか考えてた瞬間だった―… 「…やっぱ寝れねぇ!!」 森田が急に起き上がった。 「うっ…うわぁ! あっ…揺れてるもんねー?」 あたしが苦笑いで言うと… 森田は信じがたいことを言った…。