歩実「あいつ……ほんと何もわかってない………翼の一族が今あれだけ富を得られたのはいったい誰のお陰だと思ってんのよ！私のお祖父様が居なかったら今頃翼達は一般庶民並の生活レベルに堕ちてたのにさ………」
取り巻Ａ「本来なら責任取って、大学卒業したら歩実と結婚しなきゃいけなかったのに！」
取り巻きＢ「親が居なかったら何も出来ないくせに……」
歩実「あのブス女にも私と同じ目に遇わせなきゃ気がおさまらない……」
取り巻きＣ「どうする？何か翼をどん底に落とすような仕打ちやる？」
歩実「そうね………あのブス女を翼の目の前で酷い目に遭わせてやりましょうか！」
そのときキラリが歩実達の目の前にヌッと現れた。
キラリ「なるほど………お前、顔も酷いが中身も酷いな！
突然現れたキラリに、歩実達は驚き動揺を隠せない。
歩実「あ……あんた……翼があんたみたいなのに本気で相手してると思ってるの？」
キラリ「は？何言ってんだお前！翼がお前にあんなに冷たい視線を送る意味がよく理解出来たよ！翼はな、純粋で優しい女が好きなんだよ！お前みたいな女こそ、翼には勿体ないんだよ！婚約を解消された？当たり前だろ！この世の中のどこの男がお前なんかと結婚したいなんて思うんだよ！勘違いすんなブス！」
歩実「な……何この女！顔も悪けりゃ口も悪い！翼みたいな大金持ちの御曹司と、こんな育ちの悪いブス女が釣り合うわけがない！」
キラリ「失せろブス！」
歩実はプライドがズタズタに引き裂かれ、とうとうキレてしまった。
歩実が思いっきりキラリの顔を目掛けて平手打ちを大振りした。
が、キラリがサッ！と軽くかわして不敵な笑みを浮かべている。
キラリ「あんた一回死んでみる？生まれ変わってもう少しマトモな人間になった方が良いと思う」
キラリと歩実のバトルにいつの間にか野次馬の人だかりが出来ていた。
歩実「あんた、私が誰か知らずに喧嘩売ったわね？知らないわよ！あんたの親がどうなっても。今に見てなさい！もう二度と幸せそうな顔が出来なくなるんだから！」
そう言って歩実は取り巻き連中を従えて野次馬の間をぬって消えた。
そして、その野次馬の中に翼の姿があった。
翼は歩実の後を追いかける。
翼「歩実！」
翼が歩実の後ろから呼び止めた。歩実は翼の声に驚き振り向く。
歩実「あら、何かしら？さっきのことでも謝りたいわけ？あんな頭の悪そうな生意気な小娘の前で私を恥かかせて」
翼「歩実、キラリに謝れ！」
歩実「はぁ！？あんた何言ってんの？何で私があの小娘に謝らなきゃいけないわけ？逆でしょ？」
翼「いいからちょっと来い！」
翼は歩実の腕を掴んで強引に連れていこうとする。
歩実はその翼の手を振り払って
歩実「ちょっと何すんのよ！ふざけんじゃないわよ！あんた何様？」
翼「お前は何の罪もないキラリにあんな酷いこと言って恥ずかしくないのか！」
歩実は物凄い形相で翼を睨み付ける。
歩実「翼……あんたが今何不自由なく生活出来てるのはいったい誰のお陰だと思ってるの？」
翼「少なくともお前のお陰ではないな」
歩実「よくそんなことが言えたわね！あんたのとこの会社がどうなっても知らないわよ！」
翼「歩実……時代錯誤もいいとこだな……今やウチの会社のグループのトップはお前の所じゃない。何か仕掛けて傾くのはむしろそっちの方だろ？」
歩実「あんた……恩を仇で返すとは正にこのことね！覚えておきなさい！」
翼「どっちにしても俺はもう家を出た身分なんだよ。金の力でどうこうしようなんて俺には一切通用しないよ。いつまでも親の力を笠に着てるお前に何一つ言われる義理はないな」
そう言って再び歩実の腕を掴み力ずくで連れていこうとした。
歩実「助けて下さい！誰か助けて～！」
急に歩実が大声で助けを求める姿に、周りのキャンプをしていた人々が翼達を囲って集まりだした。
そこへ悠陽と凛花も寄ってきて
悠陽「あ～皆さん！この二人は知り合いなので大丈夫ですよ！どうもご心配おかけして申し訳ありません！」
悠陽のとっさの気転により、人だかりは徐々に散っていった。
そしてキラリもここへ駆け付けて翼と歩実の睨み合う現場を目撃した。
翼「早くキラリに謝れ！俺とお前のことをキラリにちゃんと説明しろ！」
歩実「何言ってんのよ！何を説明しろですって？」
翼「俺とお前の仲には何も無いだろう！思わせ振りなことを言ってあいつを傷付けたことを謝れ！」
歩実「翼……よくそんな酷いことが言えたわね……まさか忘れたわけじゃないわよね？私の額に消えない傷を付けたことを……」
翼「その件ならもう示談金で成立しただろう！」
歩実「それはあんたの親が出したお金じゃない！私は全く納得してないわよ！本来なら責任取って私と結婚する話しだったのに！」
翼「だからそれはお前の一方的な言い分だろうが！俺はそんなこと何一つ呑んだ覚えはないぞ！」
キラリ「翼！もういいよ！もうわかった！もうわかったから、こんなバカな女にムキになるのは止めて！」
翼「キ……キラリ……」
キラリ「もういいよ……この女とは何の縁もないってわかったから……」
歩実「はぁ！？あんた何言ってんのよ！私と翼の間にはね、濃密な思い出が……」
パシィ～
キラリは歩実の頬を思いっきりひっぱたいた。
取り巻Ａ「本来なら責任取って、大学卒業したら歩実と結婚しなきゃいけなかったのに！」
取り巻きＢ「親が居なかったら何も出来ないくせに……」
歩実「あのブス女にも私と同じ目に遇わせなきゃ気がおさまらない……」
取り巻きＣ「どうする？何か翼をどん底に落とすような仕打ちやる？」
歩実「そうね………あのブス女を翼の目の前で酷い目に遭わせてやりましょうか！」
そのときキラリが歩実達の目の前にヌッと現れた。
キラリ「なるほど………お前、顔も酷いが中身も酷いな！
突然現れたキラリに、歩実達は驚き動揺を隠せない。
歩実「あ……あんた……翼があんたみたいなのに本気で相手してると思ってるの？」
キラリ「は？何言ってんだお前！翼がお前にあんなに冷たい視線を送る意味がよく理解出来たよ！翼はな、純粋で優しい女が好きなんだよ！お前みたいな女こそ、翼には勿体ないんだよ！婚約を解消された？当たり前だろ！この世の中のどこの男がお前なんかと結婚したいなんて思うんだよ！勘違いすんなブス！」
歩実「な……何この女！顔も悪けりゃ口も悪い！翼みたいな大金持ちの御曹司と、こんな育ちの悪いブス女が釣り合うわけがない！」
キラリ「失せろブス！」
歩実はプライドがズタズタに引き裂かれ、とうとうキレてしまった。
歩実が思いっきりキラリの顔を目掛けて平手打ちを大振りした。
が、キラリがサッ！と軽くかわして不敵な笑みを浮かべている。
キラリ「あんた一回死んでみる？生まれ変わってもう少しマトモな人間になった方が良いと思う」
キラリと歩実のバトルにいつの間にか野次馬の人だかりが出来ていた。
歩実「あんた、私が誰か知らずに喧嘩売ったわね？知らないわよ！あんたの親がどうなっても。今に見てなさい！もう二度と幸せそうな顔が出来なくなるんだから！」
そう言って歩実は取り巻き連中を従えて野次馬の間をぬって消えた。
そして、その野次馬の中に翼の姿があった。
翼は歩実の後を追いかける。
翼「歩実！」
翼が歩実の後ろから呼び止めた。歩実は翼の声に驚き振り向く。
歩実「あら、何かしら？さっきのことでも謝りたいわけ？あんな頭の悪そうな生意気な小娘の前で私を恥かかせて」
翼「歩実、キラリに謝れ！」
歩実「はぁ！？あんた何言ってんの？何で私があの小娘に謝らなきゃいけないわけ？逆でしょ？」
翼「いいからちょっと来い！」
翼は歩実の腕を掴んで強引に連れていこうとする。
歩実はその翼の手を振り払って
歩実「ちょっと何すんのよ！ふざけんじゃないわよ！あんた何様？」
翼「お前は何の罪もないキラリにあんな酷いこと言って恥ずかしくないのか！」
歩実は物凄い形相で翼を睨み付ける。
歩実「翼……あんたが今何不自由なく生活出来てるのはいったい誰のお陰だと思ってるの？」
翼「少なくともお前のお陰ではないな」
歩実「よくそんなことが言えたわね！あんたのとこの会社がどうなっても知らないわよ！」
翼「歩実……時代錯誤もいいとこだな……今やウチの会社のグループのトップはお前の所じゃない。何か仕掛けて傾くのはむしろそっちの方だろ？」
歩実「あんた……恩を仇で返すとは正にこのことね！覚えておきなさい！」
翼「どっちにしても俺はもう家を出た身分なんだよ。金の力でどうこうしようなんて俺には一切通用しないよ。いつまでも親の力を笠に着てるお前に何一つ言われる義理はないな」
そう言って再び歩実の腕を掴み力ずくで連れていこうとした。
歩実「助けて下さい！誰か助けて～！」
急に歩実が大声で助けを求める姿に、周りのキャンプをしていた人々が翼達を囲って集まりだした。
そこへ悠陽と凛花も寄ってきて
悠陽「あ～皆さん！この二人は知り合いなので大丈夫ですよ！どうもご心配おかけして申し訳ありません！」
悠陽のとっさの気転により、人だかりは徐々に散っていった。
そしてキラリもここへ駆け付けて翼と歩実の睨み合う現場を目撃した。
翼「早くキラリに謝れ！俺とお前のことをキラリにちゃんと説明しろ！」
歩実「何言ってんのよ！何を説明しろですって？」
翼「俺とお前の仲には何も無いだろう！思わせ振りなことを言ってあいつを傷付けたことを謝れ！」
歩実「翼……よくそんな酷いことが言えたわね……まさか忘れたわけじゃないわよね？私の額に消えない傷を付けたことを……」
翼「その件ならもう示談金で成立しただろう！」
歩実「それはあんたの親が出したお金じゃない！私は全く納得してないわよ！本来なら責任取って私と結婚する話しだったのに！」
翼「だからそれはお前の一方的な言い分だろうが！俺はそんなこと何一つ呑んだ覚えはないぞ！」
キラリ「翼！もういいよ！もうわかった！もうわかったから、こんなバカな女にムキになるのは止めて！」
翼「キ……キラリ……」
キラリ「もういいよ……この女とは何の縁もないってわかったから……」
歩実「はぁ！？あんた何言ってんのよ！私と翼の間にはね、濃密な思い出が……」
パシィ～
キラリは歩実の頬を思いっきりひっぱたいた。
