「どこ?ここ?」
「…うん。」
思ったより近い距離に私は少しだけ左に寄る。
結城くんは優しい口調で私が分かるまで教えてくれる。
正直先生よりも分かりやすい教え方で、私は分からないところを次から次へと聞いていた。
「…分かったかな。別の言い方でもう一回説明する?」
「ううん、分かった気がする。ここにこうするってことだよね?」
「うん。そこから……、うん。」
2人の距離が普段の芽衣と健と変わらない距離感でいることに2人は気づかない。
最初よりグッと近づいて、後ろから見ると親密な2人に見える。
右利きの結城は左手を美奈の後ろについているため、体半分は美奈に触れていると言ってもいい。
そんな2人を見て興奮する芽衣を静かにさせながら、声なども2人を邪魔しないように気をつける健


