「直くーん! 見て見てー!」 事情も聞かずに連れてこられた様子の梅森くんに、 もうすでに水着を着て悩殺準備万端の茉美が駆け寄っていく。 「え、水着? 海まだ寒くないですか?」 「海じゃないよー、プール! 外にプールあるから、一緒に行かない?」 「え……。 あ……えと、し、しほみさん、は…」 「私は泳がないので」 「………そう、なんですね」 なんで梅森くんもガッカリするんだ。 用意してもらった水着なんて着ないし、 それに シンプルに私は泳ぐのが苦手だ!!