「ほんとだ、ちょっと汗ばんでる」


「だから汚いって…!」


「汚くないよ。
すごく綺麗」




汗を拭うように、指で私の頬を撫でる。




「椿さん、好きだよ」


「……私も」




お互いに赤く染まる頬。


誰もいない、静かな教室で



私と梅森くんは、恋人になった。