イケメンクラスメイトの推し愛が重い





『……あり…っ、
ありがとう、ございました…!!』




感極まってしまい、我慢できずにボロボロと涙が溢れ落ちる。


「泣かないでー!」ってみんなが言ってくれるのが、余計に泣けてきて。




『…あー…っこの後は、待望の結城ひなさんの登場です!
みんな、盛り上げてくれてありがとねー!』




ファンサ慣れしてる茉美が、みんなに手を振って


私を舞台袖まで連れていってくれた。














「最後で泣いちゃダメじゃん」


「ごめん〜〜…っ」




舞台袖で泣いているわけにもいかず、


メイクしてた空き教室まで来て、茉美がハンカチを貸してくれた。




「やっぱり直くん、一番に盛り上げてくれたね」


「……うん」


「あれがなかったら、
あたしも動けなかった」