なんか、今変な間が…。
本当はそんなに語りたくないんじゃないの?
梅森くんは自分だけの思い出にしたいタイプなのかもしれない。
「カバーかけますか?」
「うん、お願いします」
まぁ、自分のこと語られても困るし?っていうか照れるし。
遠慮してくれる方が好都合だけど。
「………」
「……」
「……あ」
丁寧にカバーをかけてたら、梅森くんが声を出した。
「え、あ、なに?
カバー汚かった?」
「あ…違くて。逆。
……あまりにも綺麗だったから」
「……あ…
ありがとう…」
カバーかけが。そう、カバーかけが綺麗って意味。
口説かれてるのかと思った。でも梅森くんはしほみ以外に口説くとかしないし!
“あまりにも”をつけるほどこの私が綺麗なわけないじゃんね!?



