結局、私と梅森くんはプールサイドのパラソルの下で休憩。
他の人たちがみんな水着を着てプールを楽しんでるところを見ていた。
「……庭にプールって、金持ちって感じですね」
「……そうね」
梅森くんとは
あんまり会話をしないようにしたい。
ボロが出て“志歩”だとバレるのが嫌だから。
「俺ら、場違いな気がしますよね」
「……そうね」
「……あ…」
なにか言いたげに、
そわそわする梅森くん。
「ふ、2人で、その…
抜け出します…?」
「……抜け出すって。
そんなだったら部屋戻るよ」
一番この辺の土地勘ない2人がどっか行ったら迷子になるし。
梅森くんと2人にはなりたくない。っていうか、茉美が梅森くんにいてほしいと思うし。



