「えっ……!!」 「姫乃の家、見ただろ? アイツの親は両方医者やっててかなりの金持ち」 私は一輝の言葉にびっくりする。 「医者!? 私、姫乃さんのこと全然なにも知らなかった……」 一輝はそのまま話を続ける。 「んで、姫乃と俺、幼稚園から中学校まで一緒だったんだよ。突然、姫乃が俺の婚約者だってオヤジに言われたのは、中学の時」 「どうして、一輝のお父さんは姫乃さんを選んだの……?」