「別に怒ってない。悪いのは俺だったし。それに姫乃にもキッパリ言っといたから。俺と姫華の邪魔をしたら殺すぞって、」
こ、殺す……!?

いかにも一輝が言いそうな言葉だなと思った。
それから、酷いケガの理由も私は一輝から聞いた。

「そうだったんだ、姫乃さんが……」
手当もあらかた終わり、私は一輝の隣に座る。

「姫華、今からお前が疑問に思っていることを全部話す」
私はその一言で、一輝の横に座り、彼の話に耳を傾けた。