面倒くさそうに言う一輝に、私はついムキになる。
「絶対ダメ!! 傷口にばい菌がはいっちゃうかもしれないでしょ!」

「じゃ、お前が手当してくれ」
「……へ? な、なんで? 一輝は総長なんだから仲間にしてもらえばいいでしょう?」

「今は、お前じゃなきゃ嫌だ」
一輝の熱い視線を送られて、思わずドキドキしてしまう。