「一輝っ! その傷どうしたの……!?」
「説明はあとだ!! 外に車を停めさせている。行くぞ」

一輝は私の手を取って、走り出す。
玄関を出ると、バイクにまたがった人たちを見て私はビクついたけれど、全員、銀蘭族の奴らだと一輝に教えてもらった。

私と一輝は、車に乗り込み、バイクの集団と共に、姫乃さんの家をあとにした。
車に揺られ、20分でついた場所は、前に来たことがある大きな倉庫だった。

私と一輝は、車から降りる。