ふっと目を覚まして、私はいつの間にか床の上で寝てしまったことに気が付いた。
私は、辺りをきょろきょろと見回す。

そうだ……、私、昨日、姫乃さんの部屋に閉じ込められたんだっけ。
シンプルな私の部屋とは違い、姫乃さんの自室はピンク一色で統一されている。

改めて見ると、可愛らしいぬいぐるみや小物まで、たくさん置かれていた。
扉の鍵は開いている。

でも昨日、脱出しようとしたら、見張りのガラの悪い男二名に暴力を振るわれ、それを阻止されてしまった。