美形総長は最強姫を甘く優しく愛する ━DARK☆LOVE━


「なんのことですの?」

「とぼけんな!! 姫乃、お前は姫華が気に入らないことぐらい知っているんだ!!
昨日、姫華と一緒に帰ったらしいじゃねーか。なんでだ? 怪しすぎんだよ、お前!!」

クラス全員が、一体どうしたんだんだと言わんばかりに、ガヤガヤと俺と姫乃に注目する。
すると、姫乃は珍しく顔が無表情へと変化して。

「姫華姫華って、うるさいですわね。もういいです。一輝様にはちょこっと痛い目にあって頭を冷やした方がよろしくて?」
姫乃は制服のポケットからサッとスマホを取り出し、手早く通話を済ませ、ポケットに再びそれを戻す。