すると、勇飛の顔がポッと赤くなる。
「お、俺はお前のことが、す━━」

「きゃあーっ! イツキ様のご登校よーっ!!」
女子の悲鳴に私と勇飛は、驚いて昇降口の手前で足を止める。

私は思わず、イツキ様と呼ばれた人物の姿に自分の目を疑った。
ココの学校の制服を着ているからして、男子生徒の一人なんだというのは解かったけど……。

だけど今まで見たことのない━━、銀の髪に、銀の瞳。