「……姫華、新島のこといつからそんなに好きになったんだ?」 勇飛の思わぬ発言に、私はボッと顔が赤くなった。 「そそそ、そんなことあるわけないでしょ!?」 すると、スッと鞄を持って立ち上がる勇飛は、にこっと笑って。 「なーんてな、冗談だよ、冗談。早く治して学校来いよ、な?」 その笑顔にはどこか不自然さがあったけれど、私は気にも留めることもなく、勇飛が出ていく背中を見つめていた。 まさか、私が一輝を好きになっていることを勇飛が知ってしまったなんて、これっぽっちも思わずに━━。