「姫華は喧嘩が強すぎるんだから、自分でコントロールしろって、俺言ったよな?」
「う、うう……、ごめん」

私は申し訳なくて、謝罪の言葉しか出てこない。
ショボンとしていると、勇飛はため息を吐いた後、パシッと私の手を掴んで引く。

そして振り返って。
「あー、そんな顔するなって。そうだな、人の性格は中々変えるのは難しい。それまで俺がサポートしてやるから━━、ってなんだよ、嬉しそうな顔しやがって」

私は首を縦にコクコク何度も振る。
「うん、私、勇飛が側にいてくれて本当に嬉しい! かっこよくて自慢の幼なじみだよ!」