一輝は、自分の机に座っているけど、女子生徒が集まっている為、ほとんど姿が見えない。
まぁ、あのルックスだから、モテるのは当たり前なんだろうけど。

━━、チクリ。
ん? 今なんか心がちょっと痛くなったけど、多分気のせいだよね。

「ひーめか、帰ろうぜ」
突然、後ろから勇飛に声をかけられて、ビクンッ! と座ったまま飛び跳ねた私。

「なんだよその反応、俺とじゃ不満か?」
「そ、そんなワケないよ! てゆうか勇飛、今日サッカー部の練習があるんじゃなかった?」

「は? 今日は放課後、無しになったんだって、朝言っただろ?」
不機嫌そうに眉を寄せる、勇飛。