朝のHRが終わり、担任の先生が教室からでていったあと。 私は腕を枕代わりにして、固い机の上でウトウトとしていた。 すると、誰かがポンッと私の肩を叩く。 「姫華が学校で寝ているなんて、珍しいな」 聞いただけで、すぐに勇飛だと分かった私は、心臓がドキリとする。 「えっと、昨日あんまり眠れなくて。具合が悪いとかじゃないから!」 私は素早く上半身を起こして、あははと笑って見せた。