「は……、はい。スンマセン」
一輝に手を引かれながら歩いていても、様々な色に髪を染めた人たちは、興味津々で私を見ている。

奥のステージに一輝が立ち、手招きされて私もおずおずとステージに登った。

「お前達、よく聞け! こいつは俺の女だ。手ぇだすようなバカなマネしたらどうなるか………解かるよな?」

一輝は、グイッと私の肩を手で抱き寄せて、顔を覗き込まれる。
そして━━。

一輝は私の唇に自分の唇を重ね合わせた。