案の定私が着いた時には、同じクラスの男子ふたりが路上に倒れ込んでいて。 不良に一発だけ蹴りをいれると、ソイツは顔を青くして逃げて行った。 「もう大丈夫、ふたりとも。もう、こんな所にいちゃダメだよ?」 アイツの“優しくしろ”の言葉を思い出して、私は出来る限り微笑む。 すると、何故か顔を赤くする男子たち。 私が頭にハテナマークを浮かべていると━━。 「あ、あの桜音さん、よかったら俺らと友達になって……くれませんか?」