「きゃっ!」 いきなり手を引っ張られたかと思えば、私は新島一輝の腕の中にいた。 「寂しいんだろ? お前を死ぬまで愛しつくすから、覚悟しとけ」 心臓が思わず跳ね上がる。 ななな、なんなのこの状況……!? 「あ、やべ、俺、今日集会があったの忘れてた」 「え……?」 彼はそう言うと、身体をあっさりと離す。 「じゃーな、姫華。また、学校で」