「………無理だよ」
私は、弱弱しい声でそう返答した。
「はぁ? なんでだよ。朝、めっちゃ不良男をボコボコにしてたじゃねーか」
「━━やめて! やめてよ、その話は……、聞きたく、無い」
身体を丸めて腕の中に顔をうずめた私。
「……私は、好きであんな事したわけじゃない。昔からの癖で、カッとなると手加減無しに喧嘩しちゃうの……。本当は友達が欲しいのに、逆に怖がられてみんな私から離れていく。私は、そんな自分が大嫌い……」
感情にまかせて彼にぶつけた自分の本音。
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