カン、カン、カン。
━━、え?

突然、鉄製でできた非常階段を誰かが降りてくる足音が響く。
「なーんだ、先客が居たのかよ」

私は驚いて、大きく目を見開いた。
キラキラと銀色のオーラをまとったその人物は、紛れもなく新島一輝だったから。

今、一番会いたくなくて、会っちゃいけない人。
「わ、私邪魔ですよね、失礼しま━━、」

「さっきため息ついてただろ、お前」
「……へ?」

彼は、何故か私の横に腰をおろす。