「はぁ……」 もうほとんどの生徒が帰宅しているであろう時刻になっても、私はその場から動けずにいた。 外の非常階段のすみっこに座り、オレンジ色の沈みかけている夕陽をただただ、ぼうっと眺めているだけの私。 今日の朝もそうだったけど、私は頭に血がのぼるとすぐに手をだしてしまう性格。 力の手加減が出来なくて、相手をすぐボコボコにしてしまう。 本当は友達が欲しいのに、話せる人は幼なじみの勇飛だけ。