「私は、一輝様を追いかけてこの普通の高校に入学しましたの。“姫”になる自分の野望を叶える為にも……、だから、私の邪魔をしないでくださる?」

「わ、私はそういうつもりじゃ……!」
「とにかく、貴方はひとりぼっちで、あの幼なじみが側にいてくれれば十分なのですわ」

下を向いて何も言えなくなる私。
「それでは失礼」

「………」
私は、彼女が去って行く後ろ姿を眺めることしか出来なかったのであった。