すると、ひょこっと姿を現したのはニコニコ顔の一輝のお母さんとお父さん。
一輝は、お父さんとあのあとちゃんと話し合って、仲直りしたって言っていた。

「まぁー! 凄く可愛い子じゃない! 初めまして、私、一輝の母のかなこ。よろしくね~!」
「一輝から聞いているよ。姫華ちゃんは、一輝に振り回されたりしてないか?」

私は慌てて首を横に振って否定する。
「そんなことないです! 一輝には、とっても優しくしてもらってます……!」

そして、私は完成したドレスの試着の為に、二階のつきあたりの小部屋へと案内された。
小部屋には素敵な洋服がずらりと並んでいる。