卒業まで、まだまだ時間があるしそんなに焦らなくてもなぁと思う。
けどそれだけ一輝は、私との結婚を待ち望んでいるんだな、ふふふっ。

そして、いつも通りに授業が終わり、放課後。
私は一輝と一緒に、彼の家に向かった。

「これが、一輝の家……!?」
真っ白で大きくて、まるでお城のようなオシャレな家に私は腰を抜かしそうになった。

私は促されるまま立派な玄関をくぐる。
中も、ほとんどが白で統一されていて、シューズクローゼットの横に置いてある花も白いガーベラだった。