朝のHRが始まる少し前に、一輝からスマホにメッセージが届いた。
一緒の教室にいるんだから、直接話せばいいのにと思った。

だけど、わざわざ送ってきた彼の理由がメール読んで私は理解する。

『親が昨日仕事から帰ってきたから、俺の家に挨拶に来てくれないか? あと、ついでにドレスも完成したから、そのつもりでな』

一輝の親御さんは、仕事で海外に行っていると聞いた。
でも、まさかこんなに早く顔を合わせる日が来るなんて。

しかも、一輝はプロのデザイナーに頼んで、私の満足するようなウエディングドレスのデザインを作らせるとも言っていた。